krewData
データ編集フローの設定

データ編集フローの設定は、プラグイン設定画面の「フロー設定」タブで行います。

1. コマンドパネル

データ編集フローの設定に使用するコマンドが表示されます。各コマンドの詳細は「コマンド」で説明しています。

2. フロー作成エリア

コマンドパネルからコマンドをドラッグ&ドロップしてフロー作成エリアに追加します。

krewDataは、kintoneアプリのレコード取得、更新、削除などの操作を行うために内部的にkintone REST APIを使用しています。1日に実行できるAPIリクエスト数には制限があります。現在のデータ編集フローを実行した際に使用されるAPIリクエスト数は、フロー作成エリアのヘッダー部に表示されます。

1日に実行できるAPIリクエスト数の制限値については、kintoneヘルプ「制限値一覧」のkintoneREST APIの制限値を参照してください。

データ編集フローの作成

データ編集フローは以下の3つのステップで作成します。

データ編集フローは「入力アプリ」コマンドで始まり、「出力アプリ」コマンドで終ります

例外として、RepotoneU出力コマンドは出力アプリコマンドの後に接続して、またはコマンドをデータ編集フローに単独で配置して使用します。

入力アプリコマンドと出力アプリコマンドの間に編集コマンドを配置し、データの集計・加工方法を定義します。各コマンドは接続線で結ばれ、コマンドで編集したデータは矢印の向きに流れます。

ひとつのデータ編集フローに配置できる入出力フローはひとつだけです。下図のように入力アプリコマンドで始まり、出力アプリコマンドで終わる独立した入出力フローを複数配置することはできません。入出力フローが複数に分かれる場合は、複数のデータ編集フローに分割してください。

ここでは、以下の集計・加工を行う場合を例に、データ編集フローの設定方法を説明します。

(1) 入力アプリの選択

データ編集フローの入力データとして使用するkintoneアプリを選択します。

  1. コマンドパネルからフロー作成エリアに「入力アプリ」コマンドを追加します。複数のアプリを入力データとして使用する場合は、「入力アプリ」コマンドを複数追加することができます。


  2. 設定タブで[アプリ選択]ボタンをクリックし、アプリ選択ダイアログで入力データとして使用するkintoneアプリを選択します。

    設定タブは、フロー作成エリアにコマンドを追加、または追加したコマンドアイコンをクリックした際に表示されます。


  3. データ編集フローで使用する入力アプリのフィールドを選択します。

    フィールドの選択において多くのフィールドを選択すると処理時間に影響を及ぼす可能性があります。使用する必要最低限のフィールドを選択してください。


    選択した入力アプリのデータは、プレビュータブで確認することができます。

    プレビュータブには、入力アプリから取得した最大500件のレコードが表示されます。500件以降のレコードはプレビュータブには表示されません。


  4. データの集計・加工に不要なデータを除外するため、設定タブで入力データのフィルターを設定します。

    フィルター設定が適用されたデータはプレビュータブで確認することができます。

    入力データの不要なレコードを除外することでデータ編集フローの実行時間の短縮、およびAPIリクエスト数を削減することができます。

(2) 編集コマンドの定義

「入力アプリ」コマンドの後に編集コマンドを追加し、データの集計・加工方法を定義します。

  1. 入力アプリから必要なフィールドを抽出し、不要なフィールドを除外するために、フロー作成エリアに「フィールド選択」コマンドを追加します。


  2. 「入力アプリ」コマンドと「フィールド選択」コマンドを接続します。フロー作成エリアのコマンド同士を接続するには、接続元コマンドの丸いマーカーからマウスドラッグを開始し、接続先のコマンドのアイコンの上でドロップします。

    コマンドが接続されると、下図のように接続線が表示されます。


  3. 設定タブのフィールド選択ドロップダウンで、以降のデータ編集フローで使用するフィールドを選択します。

    設定タブの設定項目はコマンドの種類により異なります。各コマンドの詳細は「コマンド」で説明しています。


  4. プレビュータブで「フィールド選択」コマンドの実行結果を確認します。


  5. 次に、任意のフィールドをキーにレコードの値を集計するために、フロー作成エリアに「グループ化」コマンドを追加し、先の手順と同様に「フィールド選択」コマンドと「グループ化」コマンドを接続します。


  6. 設定タブでグループ化するフィールド、集計値が格納されているフィールド、集計方法などの設定を行います。


  7. プレビュータブで「グループ化」コマンドの実行結果を確認します。

    プレビュータブでは入力アプリのすべてのレコードを取得していない場合があるため、レコードの集計を行うコマンドのプレビューでは、集計値が実際の出力結果と異なる場合があります。

(3) 出力アプリの選択

ここまでの手順で作成したデータ編集フローの結果データを出力するkintoneアプリを作成します。

  1. データ編集フローの最後に「出力アプリ」コマンドを追加し、「グループ化」コマンドと接続します。


  2. 設定タブで[アプリを選択]ボタンをクリックし、結果データを出力するkintoneアプリを選択します。ここでは、新しいアプリを作成して結果データを出力する手順を説明します。


  3. アプリ選択ダイアログで[新しいアプリを作成する]をクリックし、任意のアプリ名を入力して新しいkintoneアプリを作成します。
    • 新しいアプリは、現在使用しているkrewData専用アプリと同じスペースに作成されます。
    • 新しいアプリのフィールドは、入力アプリから読み込んだフィールドは入力アプリと同じ設定が引き継がれ、データ編集フローの中で新規に作成したフィールドは各フィールドタイプの初期設定で作成されます。

  4. アプリの作成が完了すると、作成したアプリとデータ編集フローの結果データのフィールドの対応が表示されます。既存のアプリに出力する場合などにフィールドの対応が正しくない場合は、ここで修正することができます。出力方法に「更新」を選択し、更新キーを指定します。
(4) データ編集フローの保存

[アプリの更新]をクリックし、作成したデータ編集フローを保存します。

  • アプリを更新せずに「スケジュール実行」タブなど他の画面への移動操作を行った場合は、作業中のデータ編集フローの設定内容を保存するか確認のダイアログが表示されます。
    • 「はい」を選択した場合:データ編集フローの変更内容を一時保存します。
    • 「いいえ」を選択した場合:データ編集フローの変更内容が破棄されます。
  • アプリを更新せずにプラグイン設定画面を閉じた場合は、設定内容の保存確認ダイアログで「はい」を選択して保存したデータ編集フローを含め、すべての変更内容が失われますのでご注意ください。
メモの追加

フロー作成エリアには、コマンドの設定内容、フローの説明など任意のテキストをメモとして追加することができます。

メモを追加するにはフロー作成エリアの任意の位置で右クリックし、コンテキストメニューから「新しいメモ」を選択します。

また、コマンド上で右クリックして表示されるコンテキストメニューから「新しいメモ」を選択することで、コマンドに関連付けたメモを追加することができます。

複数のコマンドに関連付けたメモを追加する場合は、コマンドを複数選択した後にフローティングメニュー、または画面左のコマンドパネルで「新しいメモ」をクリックします。

コマンド/メモの整列

フロー作成エリアに配置したコマンド/メモを上下左右揃え、均等配置することができます。

コマンド/メモを整列するには、コマンド/メモを複数選択した後に、フローティングメニュー、または画面左のコマンドパネルで任意の整列コマンドをクリックします。

チュートリアル

krewDataを実際に操作しながら使い方を学べる「チュートリアルセット」を公開しています。チュートリアルの利用方法については「チュートリアル」を参照してください。

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